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帰って来たショタしょたショータ(#^.^#)!

思春期ショタ、思春期少年の二次元ショタ作品のレビューとショタ小説を扱ってます!
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思春期ショタ家族 改



アイスを食べる翔と健1


【教室】

2年4組、某教室にて、担任の田沼昌孝(たぬままさたか)先生が教壇でしゃべっている。

田沼先生「え~、それから2学期からご家庭の事情で、木村翔の苗字が変わって、清水翔(しみずしょう)に変わります~!」
田沼先生「え~、みなさん~すぐには慣れないと思いますけど~なるべく早く慣れてあげてくださ~い~」
田沼先生「え~」

田沼先生がそう言うと、皆が一斉に翔の所に注目が集まる。
そして、ざわざわと教室中が騒がしくなる。

清水翔「…」

翔は周りの視線に気にした様子はなく、クールに黒板の方に視線を向けている。

オレの名前は清水健(しみずたける)。
オレの父さんと翔の母さんが再婚して、今までただのクラスメートだったオレ達はある日突然家族になった。




【トランジション:放課後の下駄箱】


信介「おーい!清水兄弟~!」

翔と一緒に帰ろうとしていた所、オレの友達の信介に声をかけられる。
もう一人の友達の悠斗も一緒だ。

信介「お前ら、凄いな!いきなり兄弟って!」
悠斗「うんうん、今までただの同級生だったのがいきなり兄弟になるなんて凄いね」


翔「別に、好きでなったんじゃないし」

むすっとしながら翔は言う。

健「翔、その言い方……」

あいかわらず愛想悪い……。
オレは一生懸命翔と仲良くなろうって努力してるのに……


悠斗「ねえ、一緒に帰るって事はもう同じ家なの?」
健「うん、まーね!」
信介「まじかよ~!健、成績上がるんじゃねーの?」
悠斗「そうそう、優等生の木村君がこれからついてくれてるんだもんね」
信介「木村がどうやって勉強してるか盗めっ!」

翔「……」

翔は隣で黙ってむすっとしてオレ達の会話が終わるのを待っている。

健「こいつもう木村じゃないよ! 清水翔、そっちで呼んでよ!」

悠斗「そっか、そうだよね」
信介「アハハハハ~! じゃあ、清水一号、清水二号って事で!」

信介はオレと翔を指しながら言う。

翔「先行く…」

健はむすっとして下駄箱置き場を後にする。


【トランジション:帰り道】

健「ちょっと待ってよ! ……じゃ、じゃあな二人共!」

悠斗「う、うん…」
信介「またな~」

二人を背にしてオレは翔を追いかける。

健「翔、待てよっ!」
健「ったく、一緒に帰ろうって言っただろ……」
翔「……」

翔は不機嫌そうに何も言わない。
清水一号、二号とか言われたから……。

健「その、なんていうかごめんな、オレの友達が…」
翔「……」
健「その、いきなりだったからみんな慣れてないんだよ…」
翔「別に気にしてないし、オレだって急にお前の事兄弟だなんて思えないし、今まで全然仲良くなかったのに…」
健「なっ! んな言い方しなくても……」

そりゃ全然仲良くなかったのは事実なんだけど、そんな事はっきり言う必要ないじゃんか~。

翔「オレ塾だから、じゃあな、清水」

お前も清水じゃんか……。

健「む~、可愛げのない奴~」

優等生の翔は凄くとっつきにくくて、愛想も悪くて、口も悪い奴だ。
でも家族になるんだから仲良くしないとって思っているのに…。

ったく~!
カッコ可愛くて、頭がいいからってツンツンしちゃってー!
あたまにくるよ~!

健「プンスカコケコッコ―!」

オレは青空に向かって叫んだ。


【OP】



【トランジション:部屋】


その日の夜、塾から帰って来た翔はまた部屋の中で黙々と勉強している……。
その後ろでオレはごろごろしながら漫画を読む。

翔とオレは同じ部屋だ。

健「ふっ……翔は真面目だね~ 塾が終わったのにまた勉強するなんてオレにはできないよ」
翔「あっそ……」

あいそわるっ!
感じわるっ!

――健君、翔~ご飯よ~!

新しいお母さんの呼ぶ声が聞こえる。

健「ご飯だって! 翔、行こう」
翔「わかってる……」

翔は冷たくそう言い放つ。

あいそわるっ!(二回目)
感じわるっ!(二回目)

本当に可愛くない弟だよ!
オレの方が誕生日早いから、同級生だけどオレの方が兄で、翔は弟って事になる。

とにかく、可愛いのは顔だけだよ!
可愛いっていうのかな?
カッコ良さの中に可愛さが入ってるって感じ?

まあ、あくまでオレから見ればだけどね。
オレなんて子供っぽい顔で背も翔より小さい。
それが逆に兄となった今ではコンプレックスだったりする。

だからそういう所もあってこの無愛想な弟が憎たらしく感じちゃうんだよなー!
せっかく兄として、同じ家族になったんだから仲良くしたいと思って気をつかってやってるのに~!

も~!

健「プンスカコケコッコーだよ~!」
翔「はっ……?」

翔はそう叫んだオレに対して怪訝な顔をする。

健「別になんでもない……」

プンスカコケコッコ―はオレの好きなテレビの名言。
そんなこんなで二人で一階に降りる。


【トランジション:食卓】

食卓にはもうオレの父さんと新しい母さんが座っていた。
そして、オレの椅子の隣には明君もいた。

明君は高校一年生で、翔の実の弟だ。
有名私立高校に通っている。

上品で利発そうで儚い感じの印象を受ける。
顔もカッコ可愛い系の美少年って感じで年下のオレも超可愛いなって癒されるしドキドキしちゃうんだな、これが!

カッコ可愛いと言っても、カッコイイと可愛いのどちらかといえば、可愛い要素の方が強いけどね。
美少女のような見た目だけど、身体は意外に男の子っていうか~

明君の魅力は言葉に現す事はできんぷいぷい!
誰かオレに語彙をくれ~!

とにかく明君の可愛い要素が女子達の母性本能をくすぐるとオレは思う。

事実、明君がオレ達の中学校に在籍していた時は、本当に女子生徒に人気があった。
性格は翔とは違って、愛想もよく、誰に対しても物腰が穏やかな美少年だった。
でもたまに少し天然な所もあるけど……。

健「明君、おかえり」
明「うん、ただいま、このサラダ、僕が作ったんだよ」

明君は自慢げに笑顔でそう言う。
お手伝い頑張ったんだよっていう可愛い子供みたいだ。

健(か、かわいい!)

オレの兄になるわけだけど、本当に可愛い。
明君とはどっかの誰かさんとは違って結構仲がいいんだ!

健「へ~! すごーい!」
明「でしょ!」
翔「兄貴が料理手伝うなんて珍しいね」
明「うん、たまにはね」

普段無口な翔も実の兄の明君とはよく話している。

明「翔はね料理も結構うまいんだよ」
健「ふ~ん、そうなんだ……」

翔「兄貴、数学でわからない所があるんだけど後で教えてくれる」
明「うん、後で僕の部屋においでよ!」
健「……」

仲いいんだよなー。
なんか、オレと接する時と明君と接する時とは全然違う。
まあ、本当の兄弟だもんな……。

健「……」

ちょっと胸がチクッとする。

継母「さあ、どうぞ冷めないうちに!」

テーブルには酢豚と豚汁とサラダが色とりどりに並べられる。

健「うわ~美味しそう~!」
翔「…」

継母「健君、いっぱい食べてね!」
健「うん!いただきまーす!」
翔「いただきます…」
明「いただきます!」


オレはドラゴ○ボールの某主人公のように…
または、ワン○ースの某主人公のように…

ガツガツと晩ご飯に手をつける。

健「う、うま~い!」

て~てってって~♪
魔女のおばさんが出てくるくらいうまい!

継母「そう?良かったわ~!」
明「健君、そんな早く食べるとむせちゃうよ」

明君は優しく気遣ってくれる。

健「だってうまいんだもん!」
継母「まあ、お上手ね!」


こういうのってなんかいいな~。
家族のだんらんってやつ……?

今まではオレと父さんの二人暮らしだったから……。

酢豚をガツガツと食べていくと、ある具材がおれの口の中ではじける。

健「…っ!?」

この果物のような酸っぱさは…!
絶対に酢豚に入れてはならぬと個人的に思っているこの具材は!

ぱ、パイナップルだ~!!!

健「…う…」

どうしよう…
とりあえず、口の中に入っているパイナップルは辛うじて飲み込む事はできたけど…

おれの皿の中にはまだ3個ほどパイナップルが入っている。

どうしよう…
新しい母さんの料理残すわけにはいかないし…。


健「明君、明君……」

オレは耳元で明君を呼ぶ。

明「どうしたの?」
健「その…パイナップル好き…?」
明「うん、好きだよ…」
健「そのさ…オレのパイナップル食べてくれない?」
明「はは~ん…苦手なんだ~」
健「えへへ、苦手ってわけじゃないけど、酢豚に入ってるのはちょっとね……」
明「いいよ、食べてあげる」

明君は母さんと父さんがテレビに夢中になっている隙を見てそっとパイナップルを取る。

健「えへへ、有難う……」
明「どういたしまして」

明君は優しく笑って微笑む。

翔「パイナップルくらい食えよな」
健「…っ!?」
継母「あら、健君パイナップル苦手だった?」
健「…えっと…あはは…」
継母「いいのよ~誰にでも嫌いなものはあるし!」
健「えへへ…ご、ごめんなさい…」

翔のやろ~!
ちくりやがって~!

オレは翔の足を蹴る。

翔「蹴るなよ!ばーか!」

父「あはははは~!明君と翔君は何か嫌いな食べ物はないのかい?」
明「えっと僕はレバーが苦手ですね」
父「ああ、あれは私も苦手だよ」
明「食感がどうしても…」
父「あはは、わかるよ、食感といい、味といい…」
明「あはは……あれ食べられる人尊敬します」

尊敬しちゃうんだー!
明君やっぱり天然な所あるよなー

父「ねえ~!ははは…翔君は何か嫌いな食べ物はなんかないかい?」
翔「…別にないです」

さらっと翔は言い放つ。

父「そ、そうか…え、えらいね…」
翔「……」

食卓はシーンと静まり返った。

健(あいそわるっ……)






【トランジション:お風呂】

夕飯が終わった後はやっぱりお風呂だよなー!

健「♪モザイ君カケラン♪」
健「♪火とツン火とツン♪」
健「♪繋ぎ合わせて描いてゆっくん♪」
健「♪あなたがくれた出会いとわかれえええもおおおおんっ♪」

お風呂はオレのステージだ!
観客はボディソープとシャンプー達だ!

乗って来るぜ~!

健「♪そんなはずじゃなーい! そう思ってねーむうりん~!♪」
健「♪めざめーればいつーもの! 変わらなーいかーらまーわり~♪」

ぜんべーがオレの歌にむちゅうさっ!
ぜんべーがねっ!

ごんごん!
ドアを乱暴に叩く音がする。

翔「下手くそな歌うたってないで、早く出ろっ! オレが入れないだろ! バーカ!」

健「……!?」

なんだとー!?
なんだとー!?
なんだとー!?




【トランジション:キッキン】


ったく~!
オレは今プンスカコケコッコーであった~!(オレの好きなテレビの名言)

健「プンスカコケコッコ~!」
健「翔のやろ~!」

風呂上りのおれはキッチンで乱暴にタオルで濡れた髪の毛を拭く。

明「あれ、こんな所で拭いてるの?」

健「……」
健「翔に早く出ろって言われた!」

明「あはは、ご機嫌斜めだね?」
健「そうだよ~ 翔のやつ~次オレが入るから早くでろってドアをどんどん叩きやがってさ~!」
明「ぷっ…」

明君は吹き出した。

健「むー! なんで笑うのさー!」
明「あはは、ごめんごめん……だって兄弟喧嘩って感じで微笑ましいなって思って」

健「笑い事じゃないよ、オレあいつ嫌いかも! オレは仲良くしたいって思ってるのにさ……」
健「もう、あんな奴知らない!」

明「あはは……そんな事言わないで、仲良くしてやってよ」

明君はオレの頭を撫でながら言う。

健「だってオレ、翔と仲良くしようと頑張ってるのにさ……愛想悪いし、感じ悪いし、今日なんて母さんにチクるし~! お風呂の時もドアを叩かれてゆっくり入れなかったし~」

せっかくコンサートしてたのに!

健「超ムカつく~!プンスカコケコッコーだよ~!!」
明「あはは…うちの弟がごめんね」

その言葉がちくっとする。
もうオレの弟でもあるのに……。
それにオレも明君の弟なのに……。

健「別にいいけどさ……」
明「翔って普段はツンツンしてるけど、本当は純粋で優しいんだよ……?」

明君は優しい顔で僕を見る。

健「そうかな……」
明「そうだよ、まあ翔はあんな感じだから友達も少ないと思うし……実際学校でもいつも一人でしょ?」
健「う、うん…」

翔はいつも一人だ。
休み時間は誰とも喋らずに勉強しているか、何か本をつまんなそうに読んでいるイメージ。
なんか人を引き寄せない感じだから、みんな翔の所には寄って行かない。

明「昔から翔はそうなんだよね、周りにはツンツンしちゃって、家族以外の人とは自分から進んで仲良くなろうとしないんだ」
健「オレ、家族なのに…仲良くしようとしてるのに……」
明「ふふ…大丈夫だよ!そのうち健君も翔と仲良くなれるよ!」

明君はオレの頭を優しく撫でる。

健「そうかな……?」

あいつと仲良くなるなんて数学よりも難しいと思うんだけどな。

明「そうだよ、翔は本当は健君と仲良くなりたいって思ってるよ」
明「ただ、今は戸惑っていて健君とどう接していいかわからないだけ」

健「…」

明「だから、懲りずに翔と仲良くしてやってよ」
健「うん…」

明「…これからは健君も僕達の兄弟だから、翔とも仲良くなってくれたら僕も嬉しいな…」

兄弟か……。
その言葉に胸が温かくなる。

健「…うん、おれも翔と仲良くなりたい!」
明「うん、有難う!」

そう言って明君はオレの頭を撫でて二階の自分の部屋に戻って行った。




【トランジション:部屋】


自分の部屋に戻って3○Sをやる。

ガチャッ!

健「翔、お風呂あがったの?」
翔「見りゃわかるだろ!」
健「うちの風呂どう? 広いでしょ!」
翔「はいはい……」

翔はめんどくさそうに返事する。

なにその態度!
人がせっかく仲良くなりたいって思ってトークをしてるのに~!

健「なあ、一緒にゲームしない…?おれ、マリ○メーカーで凄いコース作ったんだよ!」
翔「…別にいい…オレもう寝るから…」

そう言ってベットの中に入る。
ちなみにベットは二段ベットでおれが上で翔は下だ。

ってか…人がせっかく仲良くなろうと誘ってんのに~!

――翔は本当は健君と仲良くなりたいって思ってるよ!(BY 明君)

って明君は言ってるけど……

絶対んな事思ってねーよおおおっ!!!

健「プンスカコケコッコ~!」
翔「うるさいっ!」




【トランジション: 自分の部屋】


そうこうしながもオレ達家族になってはや二か月くらい。
季節は梅雨の時期だ。

翔とオレの仲は相変わらず滅茶苦茶悪い!
いや、くちゃくちゃ悪い!

でもせっかく家族になったんだし仲良くしたい。
明君も翔を宜しくねって言われているし。


さて、今日はどうしようかな……?

【選択肢】

・翔と遊ぶ
・明君と遊ぶ
・一人で遊ぶ





【トランジション 台所】


健「ねえ…ムキムキとって?」
翔「なんだよ…ムキムキって…?」

隣で玉ねぎを切る翔は不機嫌そうな声で応答する。
ちなみにオレはじゃがいもと格闘している。


健「だからっ!じゃがいもむくやつだよ!」
翔「それ、ピーラーだよ…なんだよムキムキって…馬鹿じゃねーの」
健「うるさいな~! 悪かったなー」
翔「ほら…」
健「はい、どうも」

オレは少しふてくされながら翔からムキムキを受け取る。

なんでオレ達二人がキッチンで並んで料理をしているのかというと……
母さんと明君が熱を出して寝込んでいるからだ。

そんな日に限って父さんは残業で帰りが遅い。
よってオレ達が代わりにシチューを作っているのであった。

まあ季節はずれかもしれないけどさ!

健「へへ、むけたよ!」
翔「じゃあ一口サイズにじゃがいも切って」
健「あいあいさ~!」
翔「ふん……」

翔は不機嫌そうにふんって言った。
なんだよ、その態度~!

少しは褒めてくれてもいいだろ~!
って翔にそんな事求めても無理か……。

健「まったくも~」

もっと雰囲気よくできないもんかな~?
オレだって家族なんだから……

オレは包丁を手に持ってじゃがいもを切りかかる。

翔「おい!」
健「な、なんだよ…」
翔「その持ち方あぶない……にゃんこの手だよ! 家庭科で習わなかったか?」
健「あ、そっか…にゃんこの手、にゃんこの手…」
翔「ったく~ 不器用な奴」
健「悪かったな~ 不器用で」


オレは慎重ににゃんこの手でじゃがいもを切っていく。

健「やった~! 切り終わったよ!」
翔「……おっせ~な~!」
健「む~! どうもすっいませっんでしたっ!」
翔「謝る気ねーだろ!」
健「…ってか翔もう他の具切っちゃったんだ~はや~!」

おれがじゃがいもを切り終えた頃には、翔は人参と玉ねぎと鶏肉をあっという間に切り終えていた。

翔「お前が遅いんだけだ」

健「なんだよ~! しょうがないじゃん! オレ料理はじめてなんだから!」
健「ってか、焼くの?」
翔「焼くに決まってるだろ…」

そうこうしながらもオレと翔でシチューを作ったのであった。

とんとん…
出来上がったシチューを持って明君の部屋をノックする。

健「明君入るよ…」

明「はあい…」

オレ達はシチューを持って明君の部屋に入る。
明君は顔がほてっている…。
調子悪そうだ…。

でもなんか、色っぽくていつも以上に儚く感じる。

健「明君……大丈夫?」
明「うん、なんとか……うわあ…いい匂い」
健「へへ、おれと翔で作ったんだ!」
翔「お前はじゃがいも切っただけだろ!」
健「そんな事ないよ! 色々かき混ぜたりもしたし~!」
明「あはは……えらいえらい」
健「えへへ…」

明君はおれの頭を撫でてくれる。


翔「兄貴…熱さがった?」
明「うん、多分ね……」
翔「そっか、良かった」

翔はオレの前では決して見せない優しい表情を浮かべる。

健(か、かわいい…)

翔は明君の前だといい奴なんだよな~。

翔「シチュー食べられる?」
明「うん…食べられるよ」
翔「ふーふー」

翔は明君にふーふーして食べさせてあげる。

明「うん!凄く美味しい!」

明君はそう言ってニコッと微笑んだ。

健(か、かわいい…)

この兄弟は本当に可愛いな~。

明「翔も健君も有難う!」

えっへん!
そう言ってくれると凄く嬉しくなっておれのテンションが上がる。

健「へへへ…オレの愛情がこもってるからね~!」
翔「なに言ってんだよ…料理なんて同じ条件同じ環境で作れば誰が作っても味は同じなんだよ!」
健「む~、なんだよ~! またそんな事言って~!」

翔って本当にひねくれものなんだよね…。

明「あはははは…二人共本当に兄弟って感じだね」
翔「誰がこんな奴!」
健「なんだと~!」
明「あははは」

そんなこんなのシチュー作りでした。

【トランジション 台所】

健「明君、喜んでくれて良かったな」
翔「ああ」
健「オレ達も食べようぜ」
翔「ああ」

翔は無愛想に返答しながらシチューを二人分盛ってくれる。
そういえば翔とオレの二人だけの夕飯って初めてかも。

そんな事を考えながらシチューを口に含む。

健「うまーい!」

♪てってってて~!
凄くうまい!
翔に教わりながらだけど、初めて作ったシチューは魔女の婆さんが出て来るくらいうまかった!

健「翔、うまいね!」
翔「はいはい……」
健「このじゃがいもオレが切ったんだよ! へへへ……やっぱオレって料理の天才?」
健「遠〇学園に入ったら十〇入り間違いないねっ!」
翔「うざいっ、黙ってくえっ!」





【トランジション:健と翔の部屋】



夜中…。
ふと目がさめる。

枕元にあるケータイを見る。

健(…まだ、1時だ…)

トイレ行こうかな…?
でもかったるいし、階段降りなちゃいけないし……。
でも我慢できない。
なんでこんな時にトイレに行きたくなるんだよ~!

健(はぁ…いくか…)

オレは仕方なくベットを降りる。

健「…」

ふと翔のベットを覗きこむ。
翔はすやすやと眠っていた。

健(寝顔……可愛いな~)
健(これで、性格も可愛かったらもっと良かったのに~)

そんな事思いつつ、部屋を出てトイレに行く。

【トランジション トイレ】

じゃー!

健「ふう~、さっぱりさっぱり~!」

そんな事を言いながら、うるさくしないように忍び足で二階にあがる。
すると、明君の部屋のドアから明かりがもれている。

【トランジション:明君の部屋の前】

健(あれ……? 明君起きてるのかな~? 熱はもう大丈夫かな……?)

おれは何気なく、明君の部屋のドアノブを回す。
その瞬間目に飛び込んできたのは思いもかけない光景だった。

健「……っ!?」

明君は服を脱いで着替えていた。
ずっと眠っていて汗を掻いたのだろう。

オレはその光景に目を惹かれてしまっていた。

凄く綺麗な身体。
大きくも小さくもない、年相応に成長した身体。

そして、まだまだあどけなくも儚い感じの表情。
とても可愛くて、綺麗に感じた。

やがて明君はトランクスも脱いだ……。

健「…っ!」

全くの全裸の状態だった。
その明君の全裸姿は、まさに艶めかしかった。

明君全裸


とても綺麗で、儚くて…
まだ熱が下がっていないのか、少し火照っていて……

それは神聖な光景だった。

そうなんていうか……

健(すごく……エッチだ……)

凄くエッチで、すごく艶めかしい。


綺麗な明君の全裸にオレは見惚れた。
目を奪われた。

胸がドキドキする。

明君の下半身は、毛が生え揃っていた。
そして、明君の性器は大きくて、先っぽが全部出ていて綺麗な形をしていた。

健(明君のチンコ、凄い……)

明君は高〇生だから、性器が成長していて当然といえば当然なんだけど……。

でも……

明君の綺麗な顔立ちとその厭らしい性器のギャップが凄くエロい。
見てはいけないってわかっているけど、目が逸らせない。

オレ達思春期の男にとっては一番恥ずかしい部分、一番見せたくない部分。
明君のそんな部分を見てしまった……。
その背徳感にオレは興奮してしまった。

明「……」

明君はそのまま、下着を着るのかと思いきや、思わぬ行動を起こした。

健「…っ!!」

なんと、明君は全裸のまま、自分の性器を扱き出したのだった…っ!!

健(う、嘘…っ)

明「…っ…っ」

明君の性器は徐々に大きくなって、皮が全部剥けて、ピンク色の亀頭が露わになる。
その大きくなった性器を容赦なく激しく扱く…。

明君鏡オナ


明「…ん…っ…」

明君の小さな喘ぎ声が時折漏れる。
それが厭らしさを引き立たせる。

明君の前には大きな姿見があった。
明君、自分の姿を見ながらオナニーしてるんだ。

健(す、すごい…)

本当にあの明君なのか信じられない……?
上品で利発で儚い感じで、カッコ可愛い系の美少年で有名な明君でもこういう事するんだ…。
明君のそれは、毛が生えていて形も綺麗でそれが更に厭らしさを引き立たてている。

明「…っ…ん」

こんな風にとろんとした表情で、自分の恥ずかしい所を優しく時に激しく扱いて快感に浸ったりするんだ…!
すごく興奮する。

明「ああ…ああ…っ」

一人でする明君は普段オレに接するような優しい表情ではなく、苦しそうで切なげな表情をしていた。
そして、顔を更に火照らせて、息を荒げながら明君はオナニーに浸る。

明「はぁ…はぁ…ああ…っ」
明「ぼく……こんな事しちゃってる……はぁ…はぁ…っ」

明君の手の動きは次第に大胆になる。
それに従って、表情も険しくなる。

そんな自分の姿に興奮しているようだった。

明「んっ……ふっ……はっ……」

明君のピンク色の先っぽが出たり入ったりを繰り返す。

明「はっ…はっ…ぁ」

自分の姿をみながらオナニーする明君はとても苦しそうで、とても切なげで…。
今にも泣いてしまいそうな表情で…

明「はっ…はっ…きもちいいっ……あっ…あっ……」

凄く発情していて…
そんな表情がすごく色っぽくて…

明「あっ…ああっ…はっ…はっ…」

―――なにより気持ちよさそうだった。

普段オレや翔には絶対に見せない表情。
色っぽく喘ぐ厭らしい明君……。


明「…んん…っ…ああ…っ!」

明君は一瞬唸るような高い声が響いた瞬間、白い沢山の液が明君の性器から飛び出た!!!

明「僕……凄く可愛い……」

そう言った明君は今度はベットに横になりながら、大きな姿見で自分を見ながら再びオナニーを開始した。

明「あっ…ああっ…」
明「きもちいいっ…ああっ…ああんっ……」

健(明君、激しい……)

明君ほど可愛くて綺麗だったら、自分の姿でも欲情しちゃうよね。
多分オレも自分の姿をオカズでいけると思う。

明「ああっ…ああっ…」

明君でもオナニーするんだ。
明君でもこんな声出しちゃうんだ。

その衝撃に興奮する。

明「はぁ…はぁ…きもちいいよおおっ…ああっ……」


オレはそっと部屋のドアを閉めた。

【トランジション 明君の部屋】

健「はぁ…はぁ…」

見てはいけないものを見てしまった衝撃で心臓は大きく鳴り響いていた。
そっと明君の部屋を離れる。

そして、自分の部屋のドアの前で立ち尽くす…。

健「やばい…オレの勃ってる…」

オレも部屋に戻ってオナニーしよう……。

翔は寝てると思うし……
オナニーしたって平気さっ!

オレは部屋に入る。
薄暗い部屋。

翔の寝顔を覗きみる。

翔「すーすー」

うん、よく眠っている。
それにしても、翔もオナニーとかしたりすんのかな?

明君のオナニーエロかったな~。
だって可愛い明君がオナニーしているだけでもエロいのに、大きな姿見をみながら全裸でオナニーだよ!
エロいったらありゃしないっ!

そんな事を思い出して興奮しながらも、そっとベットのはしごを上って布団に入る。

そしてすかさずズボンを降ろす。

そして―――

健「はぁ…はぁ…」

さっきの光景を脳内再生させながら自分の性器を扱く…。

健オナ1


明君…エロかったな~?
厭らしかったな~?
あんなに可愛いのに!
エロい事に無縁のような感じの美少年なのに…!

健「…く…ん…っ」

あんなに性器を大きくして、あんなに火照らせて…あんな色っぽい表情で…
そして大きな姿見にうつる自分に興奮しながら……

自分をオカズにオナニーしてるなんて……

思い出す程に興奮がこれでもかというほど高まる。

健「はっ…はっ…」

やばい…
すげー気持ちいい!
今までで一番気持ちいいかも!

健「はぁ…はぁ…はぁ…」

息が荒くなる。
動きも次第に大胆になる。
そして抑えていた声が時折漏れる。

健「ああっ…やべー…はぁ…はぁ…っ」

こんなに興奮するオナニーは生まれてこの方初めてだった。

健「はぁ…はぁ…きもちいいっ!」

すげー最高!

そんな熱中している時、声が聞こえた。

翔「うっせーな!こんな夜中に何してんだよ!」

その声に心臓が飛び出しそうになる。

健「…っ!!!?」

おれはおそるおそる振り返る…。

翔「…」

そこには翔の姿があった。
翔はベットのおれを覗き見ている。

翔「お、おまえ…こんな夜中になに発情してんだよ!」
健「……」

オレはぼーぜんとなる。
思考は停止していた。
この状況が理解できない。

震えが止まらない…。
後悔の念が…。

翔の目の前には下半身丸出しで大きくした性器を握るオレの姿が映し出されているだろう…。

健「…うぅ……」
翔「ったく…こういう事はオレがいない時にしろっての!」

思考がついていけない…。
「ふん」とか言う翔も顔を真っ赤にしている。
さすがの毒舌な翔も戸惑っているようだった。

最悪だ…。
見られた…。
オナニー見られた…。

トイレとかですればよかった…。

健「うぅ……ぐすっ…」
翔「なっ! お、お前、泣くなよっ!」
健「うう…っ」

情けなくて恥ずかしくて、涙がぽろぽろとこぼれてくる。

翔「ってか…泣く前にトイレで処理して来いよ!」
健「ぐすっ…」

オレは泣きながらティッシュを持ってトイレに行ったのだった。



****




翔「起きろ!」

ポコッ!

頭に痛みが走る。。

健「いってー!」

どうやら叩かれたようだ。
おれはゆっくり目を開ける。

翔「やっと起きたか」

翔は呆れたような顔でオレを見ている。

健「む~、叩かなくてもいいだろ~!」
翔「お前が起きないのが悪い」
健「む~!」
翔「早く着替えろよ! 朝飯もうできてるぞ! 先いってるからな」
健「わ、わかったよ…!」

翔は既に制服姿であった。
制服に着替えながら昨日の夜中の事を思い出す。

健「…」

明君のオナニーを偶然見てしまって、部屋に戻ってからシコって、そのしこっている所を翔に見られて、挙句の果てに恥ずかしく泣いてしまったという事実。

最悪だ…。
自己嫌悪に陥る。

翔「はぁ…」

着替え終わって、キッチンに向かう。

【背景 キッチン】

明君と翔はすでにテーブルに座って目玉焼きとトーストを食べていた。

継母「健君おはよ! 昨日は看病ありがとね!」
健「うん、もう平気なの?」
継母「うん、よくなったみたい!」
健「はは…それはよかった」
継母「どうしたの?健君なんか元気ない見たいだけど?」

ドキッとする。

健「あはは…平気平気…」

明「健君、おはよう!」
健「うん、おはよ…風邪治ったみたいで良かったよ!」
明「うん、有難う!シチュー美味しかったよ!」

明君はいつも通り屈託のない笑顔を向ける。

健「うん…それはよかった…」
健(明君、いつも通りだ……)

昨日のあの光景が嘘みたいだ……。

昨日、明君のあの衝撃的な鏡オナを見て、それに興奮したオレは部屋でしこって……

それで……翔に見られて……

最悪……。
本当自己嫌悪だよ……

翔「はぁ……」

明「健君なんか悩み事? ため息ついちゃって……」
健「い、いや…」
明「僕で良ければ相談乗るよ……」

再びドキッとする。
こんな事言えるわけないよ……。

健「あ、あはは……」

翔「ってか、早くメシくっちゃえよ! 遅刻するぞ!」
健「う、うん…」

オレは自分の席に座る。
翔はだまってもくもくとご飯を食べている。

気を使ってくれたのかな…?
オレは目玉焼きに手をつける。

半熟でとろとろでうまい!
ごく普通の朝ごはんの光景…。

明君も普通にご飯を食べている。
とても可愛らしく、儚い光景…。


シコっている光景を目撃してしまっても…
シコっている所を見られた汚点を作ってしまっても…

――それでも朝はやって来る!!





【トランジション 通学路】



無言…。
無言…。
無言…。

学校へ登校する学生達でごったがえす中…。
おれと翔は無言で並んで歩く。

周りを見ると、友達同士楽しそうにおしゃべりをしている。
きまずい…。

昨夜の出来事が頭に過る…。
一生の不覚だ!

まさか翔に見られちゃうなんて…。

ってか翔もそういう事するだろ?
いや、わからない…。
あいつはとっつきにくいけど、顔はカッコ可愛い系だから、そういう事をするイメージは全くない。

でも同じ思春期男子なら…。
シコシコぐらいするよね…?

でもオレと同じ部屋だし……
あいつがしている気配を感じた事は一度もない…。
オレがいない時にしてんのかな?
ってかあいつ塾とかでオレの方が部屋にいる時間が長いし……

じゃあ、お風呂の時とか…?

健「……」

あいつもしこったらクールで生意気な顔がとろとろになったりすんのかな?
それで、精子をビュッ! ビュッ! と出しちゃうのかな…?
考えると心臓がドキドキしてくる。

って、オレ何考えてるんだよ~!

とにかく、チン呼吸、チン呼吸…。
いやいや、深呼吸深呼吸!

とにかく適当な話題を振ろう!


健「ねえ、最近数学難しいよね」
翔「お前が勉強しないからだろ…」

翔はクールに言い放つ。

なんだとー!
興奮から一変、少しいらつく…。
そんな言い方しなくていいじゃん…。

健「勉強したってわかんないんだよっ!」
翔「あっそ…」

そう言って翔は黙々と歩く。
会話が続かない。

仲良くしたいなって思うのに……。
せっかく家族になったのに……。

何かとツンツンしちゃって、相変わらず嫌味な奴なんだよな~!

翔と一緒に教室へ入る。

【トランジション 教室】

そこでオレと翔は各々の席に座る。

悠斗「健、おはよ!」
信介「健、おっはっぴ~!」
健「うん、おはー」

普通に挨拶したのが悠斗、
ふざけた挨拶をしたのが信介、
そして少しくだけた挨拶をしたのがオレだ。

信介「オレ、ダンロ〇2、チャプター3までクリヤしたぜ~!」
健「嘘だ~、チャプター3って結構難しいだろ? お前にクリアできんのかよ?」
信介「失礼な! オレを誰だと思ってる! 信介だぜ!」
健「どうせ悠斗にクリアしてもらったんだろ?」
悠斗「あはは……まーね」
信介「おいっ! ゆーなよな~!」
健「やっぱり悠斗に手伝ってもらったんだ」

オレの周りには悠斗と信介が集まって、くだらない会話を交わす。
オレは基本的にはこの悠斗と信介とつるむ事が多い。

信介はお調子者タイプで、三人の中のムードメーカー的な存在。
三人の中で一番活発なタイプだ。
また三人の中で唯一部活に入っている為、運動神経も三人の中では一番ずば抜けてる。

悠斗はちょっと真面目系で三人の中では一番頭のいいし、ゲームとかも得意だ。
素直で純粋な奴。
多分三人の中で一番の常識人といえるだろう。


オレ達三人合わせて、S3ってクラスメートからは言われている。
S3…ショタの三人組!

一応中2なんだけどな…!


翔「……」

一方翔は、一人で参考書を開いている。
人を近づけないオーラを漂わせている。

周りは誰も翔には近づかないし、滅多に話しかけない。
女子には多少人気あるけど、男子からは正直敬遠されている。

オレも家族になる前は滅多に話す事なんてなかったし、とっつきにくい所もあるから苦手意識を持っていた。

いいのは成績とカッコ可愛い顔だけ…。
家族にならなければ、今でも話しかけたり、仲良くなろうなんて思わなかっただろう…。

キーンコーンカーンコーン!

学校のチャイムが鳴るのと同時に、担任の田沼昌孝(たぬままさたか)先生が教壇に登場する。

田沼先生「え~みなさん~おはようございますぅ~え~今日は一時限目はほ~むルームです~!」
田沼先生「え~!来月10月から~皆さんは~林間学校にいきます~!ですので~部屋割を決めてほしいのです~!」
田沼先生「まず、部屋は~男子、四人部屋が二つ~三人部屋が二つです~男子が全部で14人いるので上手く別れてくださ~い!」
田沼先生「え~女子は~!」
田沼先生「え~!早いもの勝ちです~!え~!」

田沼先生から、林間学校の部屋割を決めるのに、指示を受ける。
つまり、クジとかではなく、好きな人同士で声をかけあって、部屋割りを決めていいみたいだ。

好きな人同士で部屋割りを決める事ができて、オレ達のクラスメートはテンションがあがる。
でもこれは、友達がいる人にとっては嬉しい事だけど、クラスで孤立している人にとっては惨めで寂しい時間なのかもしれない。

信介「健、信助、部屋一緒になろうぜ!」
悠斗「うん」
健「おう」
信介「じゃあ、オレ達三人で決まりなっ!」

オレ達はすぐにすんなりと決まった。
翔の席を見る。
翔は一人で座っている。

そう、翔は誰にも誘われる事もなく、自分から声をかけに行く事もない。
普段孤立しているから……。

自業自得といえばそうなのかもしれないけど、この盛り上がった空気の中で一人でぽつんと座っている翔がとても可愛そうに思った。
それで、翔だけ部屋が決まらないで、部屋割もどのグループが翔を入れるかで揉めて…。
そんなの凄く辛いに決まっている…。

健「ねえ…」
信介「どした?」
健「翔も誘わない…?」
信介「え~! オレあいつと一緒なんてやだよ」
健「でも翔一人だし……」
信介「だけど、オレ達仲良くなろうとして話しかけてもヤな感じだし……悠斗もそう思うだろ?」
悠斗「う、うん……僕もちょっと翔は苦手かも……」
健「…そ、そっか…」
信介「別に家族になったからって、気使わなくていいんじゃねー?」
健「う、うん……」
信介「って事で、先生に言いに行こうぜ!」

健「……」

田沼先生の所にはクラスメートが束になって集まっている。

田沼先生「え~まってくださ~い!青木君に、川口君に、藤堂君に、梨本君ですね~!はい、四人部屋埋まりました~!」
田沼先生「他の人はどうですか~?」

悠斗「先生、僕達も決まりました!三人部屋で!」
山口「あ、おれらも三人部屋で!」
横山「おれらも三人部屋で!」
田沼先生「え~!おかしいですね~! え~! 残りは四人部屋が1つと三人部屋二つなんですけど~ え~誰か余ってますか~?」

クラスメートは一気に翔の方に視線が行く。
そう、四人部屋はすでに一つ決まっているから、残りは三人部屋二つ、四人部屋一つになる。
その中で、三人部屋を希望するのは3つのグループだ。

オレ達のグループと山口君のグループと横山君のグループの3つ。
つまり、その3つのグループのどれかが翔を入れなければいけない。

田沼先生「え~! 清水翔君が一人は入れてないようですね~? どちらのグループか入れてもらえませんかね~? え~?」

その瞬間、三人部屋を希望した9人は顔を見合わす。
みんな露骨に嫌そうな顔をする。

それは、オレ達のグループも例外ではない。
現に信介は露骨に嫌そうな顔をしている。

正直オレも家族にならなかったら、翔見たいなタイプとは関わりたくない。

だって、友達になろうとこっちが寄り添っても、翔は心を全然開いてくれないんだもん。
心を開かない所か、どこか見下されている感じすらする。

だからそう思っちゃうのはしょうがないじゃん……。
可愛そうだとは思うけど、翔の自業自得な所もあると思う。

山口「健…お前、あいつと一緒になれよ…家族なんだろ」
健「え…!?」
横山「そうだよ…お前らのグループに入れてやれよ…」

信介「え~」
悠斗「……」

信介と悠斗はうんざりな顔をする。
そりゃそうだ…。

オレと翔は家族になって兄弟になった。
だから、翔はその兄弟がいるオレのグループが入れるべきなんだって…。

健「わかったよ…」
翔「……」
健「翔、お前オレ達のグループな…」
信介「…」
悠斗「…」

信介テンションが下がってしまっているようだった。
悠斗も少し顔がひきつっている。

やっぱり二人共翔と一緒は嫌なんだ……。

田沼先生「え~!はい、わかりました~!それで決定ですね~!」

こうして7月の林間学校の部屋割は決まった。



****


放課後…。
家には信介と悠斗が来ていた。
ちなみに翔は塾だ。

信介「はぁ…最悪…なんであいつと一緒になんなちゃいけないんだよ~!」
悠斗「まあ、しょうがないよ、みんなで仲良くやろうよ」
健「……」
信介「仲良くって言ってもな~ あいつなんかオレ達を見下してるんだよな~」
信介「健も災難だよな! 家族って事であいつを押し付けられるなんてな!」
健「はは…」

オレはなんとも言えない気持ちになる。
確かに日頃の翔を見ればそう言われるのは仕方ない。
でもなんか寂しかった…。

でも二人の気持ちもわかるからオレはただ合わせて愛想笑いをする事しかできなかった。

みんなに嫌われて、避けられて…
貧乏神を押し付けるように、翔を押し付けあって…。

もしオレがそんな立場だったら、辛いし、惨めだ……。

信介「ああ~!あいつのせいで、林間学校つまんなくなんな~! お前らもそう思うだろ……?」
悠斗「まあ正直こんな事言いたくないけど、翔君がいると雰囲気が悪くなるよね……」

そんな時だった。
ガチャッ!

健「…っ!?」
翔「…」
健「しょ、翔…じゅ、塾は…?」
翔「…忘れ物…」
信介「…」
悠斗「…」

翔はそう言って、翔の机の中から参考書を取り出す。
信介と悠斗はきまずそうに顔を見合わせている。

翔「…オレのせいで悪かったな」

翔は一言そう言って出ていった。
凄く寂しそうな声だった。
怒っている声でもなく、ただ寂しそうで痛々しいかった。

気が付いたらオレは部屋を飛び出していた!

信介「お、おいっ!健…っ!」

【トランジション 通学路】



そして、翔を追いかける。
翔の背中を見つけたおれは叫んだ!

健「翔っ!」
翔「…なんだよ…」

翔は振り返らず淡々と言う。

健「その…信介達の事…ごめんな…」

翔「別に…気にしてないし…」
翔「それに…安心しろよ…オレ行かないから!」

健「えっ!?」
翔「じゃあ、塾行くから…」

そう言って、翔は歩き出す。

健「お、おいっ!ちょっと待てって!」

おれは翔に駆け寄って、翔の肩を引っ張った…。

翔「さわんなよっ!」
健「あっ…」

―――翔の顔は涙で濡れていた。

翔「くっ…!」

自分の泣き顔を見られた翔はすぐに走り去って行った。

健「…翔…」

おれはただ、呆然と立ちすくんでいた。

―――翔が泣いてる所初めて見た…。

そんな翔を見て胸が締め付けられるように切なくなった。


【トランジション 翔と健の部屋】

健「……」
悠斗「あっ……健……」
信介「はぁ、まずかったな……」
悠斗「ごめんね……僕達が無神経な事を言ったばっかりに……」

悠斗は申し訳なさそうに俯く。

信介「悠斗は悪くないだろ……オレのせいだよ……本当ごめん……」

信介はそう言って子犬のようにうなだれた。
信介だって根はいい奴なんだ。

健「ううん、しょうがないよ……」


****


【トランジション 台所】

夜…。
様々な思いが駆け巡る中、夕食を食べる。

右隣には翔、左隣には明君…。

父「すっかり熱は下がったようだね?」
明「はい、健君と翔が看病してくれて…」
父「そうか~!それは良かった~!」

明君は父さんと色々話している。
その表情はあどけなさも残していて、凄く可愛い…。

そんな明君もシコシコしてるんだよな~。
しかも鏡オナ!

昨日の光景を思い出す。
明君が全裸で、大きくなった自分の一番恥ずかしい部分を握って、激しく弄っている光景…。

火照った顔に、漏れる高い声、普段見せないとろんとした色っぽい表情…。
見てはいけないその光景を見てしまったおれはあまりに刺激が強くて、思い出す度に顔が火照ってしまい、心臓の鼓動も早くなる。

健(……エッチだったな~ なんか女の子みたいに乱れちゃってさ……)

明「あれ…? 健君顔赤いよ?」
健「あっ! い、いや…あはは…大丈夫、大丈夫!」
明「……もしかして風邪うつしちゃったかな?」
健「そんな事ないって! 平気平気!」
明「そう?」

明君はそう言ってきょとんとした顔をする。
そんな可愛らしい明君もするんだ!

オレよりも2個しか違わないのに、下の毛はボーボーで…。
顔は凄く可愛くて儚い美少年って感じなのに、性器は凄く大きくて…ズル剥けで……。
そんな大きな性器を大胆に握りしめて、優しく扱いたり、時に激しく弄ったりしながら息を荒げて…
高い喘ぎを時折漏らしながら、切なげで時に幸福に満ちたような表情を浮かべながら、精子をビュルって沢山だして…

―――そんな激しいオナニーを明君もするんだ…。

その事実にすげー興奮する!

やばい…食事中なのに…勃起してしまった…。

明「本当に、顔真っ赤だよ?大丈夫?」
健「えへへ…平気だって…」

平気じゃないけどね…。
とにかく…収まるんだ!
オレのチンコよ~!

翔「……」
健「……」

ふと隣を見ると翔は黙々とご飯を食べている。
さっきの泣いていた翔を思い出す。

やっぱり翔だって傷つくんだ。
クールそうな顔をしていても、いつもツンツンとした態度を取っていたとしても…。

やっぱりあんな事があったら、切なくなるし、泣きたくなるんだ…。

――安心しろよ……オレ行かないから!

翔はどんな気持ちでその言葉を言ったんだろう。
翔の気持ちを考えると切なくなる。

翔「ごちそうさま……」

そう言って翔は階段を上がって行く…。

健「ごちそうさまっ!」
継母「もういいの?」
健「うん…っ!」

オレも翔の後を追うように階段を上る。

ガチャッ!

部屋に入ると、翔は自分の机で勉強をしている。

健「翔……」
翔「なんだよ…」

翔はそっけなく返事をする。

健「林間学校、一緒に行こうよ!」
翔「なっ…」

翔はびっくりした顔、戸惑った顔をする。

翔「…行かない」
健「もー!拗ねてないで、一緒に行こうよ!」
翔「やだ……それに、オレが行ったら雰囲気悪くなるんだろ…」
健「……たしかに翔、無愛想だからな……でもさ……」
翔「そうだよ……無愛想で、みんなと同じように笑ったり、馬鹿話できないんだよ……」

オレの言葉を遮って翔は言った。

健「翔……」
翔「だから……オレ行かない……お前だってその方がせいせいすんだろ……?」
健「なっ! そんな事ないよっ!」
翔「そんな事あんだろっ!」
健「そ、それは…」

翔は声を荒げる。
否定できない…。

翔と家族になる前は正直あまりよく思ってなかった。
でも家族になったから、兄弟になったから仲良くしないとってほっとけないって自分に言い聞かせていたのかもしれない……。

親切心…?
弟だからほっとけないっていう兄としてのエゴ……?

翔「もういいからっ…ほっといてくれっ!」
健「翔…で、でも…」
翔「いいからっ!ほっといてくれっていってんだろっ!」

翔はオレを突き飛ばす。

健「ん…っ!」

おれは床に倒れる。

翔「あっ…っ」

ガチャッ!

明「どうしたの…? って、健君大丈夫?」
健「う、うん…いてて…」

明君は心配そうに、手を差し出す。
おれは明君の手を取って立ち上がる。

翔「…っ」

明「ちょっと、翔、何があったか知らないけど、暴力はダメだよ!」

明君は翔に少し強めにそう言った。

明「ほら、健君に謝って!」
翔「だって…こいつがいけないんだ……こいつがしつこいからっ」
明「翔っ! ちゃんと謝りなって!」

明君は有無を言わさずに翔に詰め寄る。

翔「うるさいっ! オレは悪くないっ! とっとと出てけよ!」
明「翔っ! いい加減にしなよっ! 健君は一生懸命翔と仲良くなろうと頑張ってくれてるのになんで翔はいつもそんなんなの? もう少し素直になりなよ!」
翔「うるさいっ! 別に仲良くしてもらいたいなんて思ってない! 余計なお世話なんだよ!」
明「その言い方、素直になれない性格はわかるけど、少しは自分から心を開く努力しないといつまでたっても一人ぼっちだよ!」
翔「うるさいんだよっ! 知ったかぶって兄貴づらすんなよっ! 兄貴がクラスメートからガキ扱いされてんの知ってんだからなっ! それでたまにイジメられて泣かされてんだろ!」
明「それは今、関係ないでしょ!」
翔「関係あるよっ! そんな情けない奴が一丁前にオレに説教なんかすんなよっ! うっとおしいんだよ!」
明「翔! 本気で言ってるなら、怒るよっ!」
翔「…うるさいっ! 兄貴も嫌いだっ!でてけっ! うざいんだよおおっ!」

翔は涙を浮かべて叫んだ!

明「健君…行こう…」
健「明君…」
明「翔なんて…知らない…」

明君は冷たくそう言って出て行く。
オレもそれに続いて出て行く。

翔は後ろを向いている。
多分泣いているんだ…。

オレの、余計な行動のせいで、かえって翔を傷つけちゃったよね…?
胸がぎゅっと掴まれたように切なくなった。



****


【トランジション 明君の部屋】

あの騒動があってから、オレは明君の部屋に避難していた。


健「明君…ごめん…」
明「なんで、健君が謝るの?」
健「いやその…オレが余計な事したから…」

オレは翔との喧嘩の経緯を明君に話した。

林間学校での部屋割の事。
そこで、翔が余ってしまって、翔の押し付け合いになってしまった事。
オレ達のグループが翔を引き取る事になった事。
それで、信介と悠斗が翔を引き取る事になった不満と愚痴と悪口を言っていて、オレも二人に合わせて愛想笑いしながら聞いていた事。
その会話を翔が聞いて、翔は林間学校に行かないから安心しろって言った事。
そして、夕食の後、一緒に行こうよって言ったらあのような惨事になってしまった事。

明君は黙ってオレの話を聞いてくれた。

健「オレ…最低だよ…翔を傷つけて…」

切なくて涙が出て来る。

明「健君……有難う……そこまで翔の事思ってくれて…」
健「ぐすっ……オレ翔に謝りたい…それで言いたいんだ…一緒に林間学校行こうって!」

明「そっか……一緒に謝りに行こうか……? 僕もちょっと感情的になっちゃったからね……」

健「うん……明君が怒ってる所初めて見たよ」
明「あはは…翔に図星を言われちゃったからね…」
健「そっか……明君もからかわれたり、泣かされちゃったりするんだ…」
明「…うん、さすがに高校生だから泣かされたりってのはないけど……僕の顔って、女の子みたいだからってよくかわれたりするんだ…」
健「そうなんだ…でも気にしない方がいいよ! オレだって子供っぽい顔してるからよくからかわれるし、S3なんて呼ばれているんだよ?」
明「S3…?」
健「ショタの3人組……」
健「信介と悠斗とおれの三人で、S3」
明「へ~! そうなんだ~!」

明君はくすっと笑う。

健「これで翔も入れたら、S4だよ!」
明「あはは……!」
健「……翔と仲良くなれるといいな…」

オレは心の底からそう思った。
偽りでも兄としての義務感でもなく……。

本当に兄弟になりたいって思った。
大切な家族になりたいって思った。
友達にもなりたいって思った。

明「うん……S4になれるといいね!」
健「うん!」

明「そろそろ、翔も頭が冷えた頃だと思うし、謝りに行こうか?」
健「うん…」

翔のいる自分の部屋に明君と一緒に向かう。



*****

【トランジション 翔と健の部屋の前】

とんとん…。
翔のいる部屋の扉を叩く…。

明「翔…入るよ…」

ガチャ…。
扉を開けて、明君は部屋に入る。
それに続くようにオレも部屋に入る。

【トランジション 翔と健の部屋】

翔はふてくされたように机にぽつんと座っていた。

明「翔…?」
翔「…なに…」

優しい声で呼びかける明君に翔は少し拗ねた声で答える。
怒られて拗ねている子供のようだった。

明「その…さっきはごめんね…僕も感情的になっちゃって…」
翔「……別に気にしてないし…」

翔はそう言って俯く。

明「そう…? 健君も翔に謝りたいって…ねっ?」
健「う、うん…翔…ごめん…オレが余計な事言っちゃって…」
翔「……」
健「でも、本当にオレ、翔と仲良くなりたいって思ってるんだ…」

おれの思っている嘘偽りのない正直な気持ちを伝える。

翔「……なんでオレなんかと仲良くなりたいって思うんだよ…」

健「正直初めは兄弟になったから仲良くしなちゃっていう気持ちが強かった、でもツンツンしてるし、中々仲良くしてくれないし…とっつきにくい奴だなって思ったよ…」
健「でもそれは、本当の翔じゃなくて、本当は仲良くなりたいけど、素直になれないんだなって…そう思うと、おれも兄としてほっとけないっていうか…あはは…」

上手く言えないけど、照れくさいけど、オレは本当の気持ちを伝える。
翔とやっぱり仲良くなりたいし…。

翔「なんだよそれ……」

健「あはは……いつも素直になれないから、自分から心開けないひねくれ屋だから…本当は友達も作りたいし、友達の輪の中にも入りたいって思ってんじゃないかなって…」

だから、寂しくて泣いちゃったりするんだ…。
本当はクラスでも孤立したくないし、友達も欲しい…。
でもどうしたらいいかわからないんだ…。

翔「別に…そんな事思ってないし……友達なんて…欲しくないし…」

翔が強がってそう言っている事はなんとなくわかった。

健「強がっちゃって~! 本当はオレとも仲良しになりたいくせに~」

ちゃかすように言った。

翔「うっせ!」

顔を赤らめて翔はそう言う。
それは、本気で拒絶しているわけじゃないって事だから嬉しかった。

健「色々とお節介かもしれないけど、でもオレ達家族で兄弟じゃん……家族同士なんだし、仲良くしようよ!」
翔「…ばーか…」

翔はそう言って俯く。

明「翔……?」
翔「なに……?」
明「……僕達は兄弟だから、翔が寂しい時はそばにいたいし、逆に僕が辛い時は翔や健君にはそばにいてほしいって思ってる」

明君は優しくそう言った。

翔「前々から思ってたけど、兄貴ってガキだよな…それに健も……」
健「翔に言われたくない!」
明「あはは…いいじゃん、子供で! 3人で寄り添いながら大人になろうよ! ねっ…?」
翔「ったく…しょうがねーな…」

その翔の声は完全に拒否している声ではなかった。
翔が心を開いてくれたんだって思うと嬉しい…。

健「えへへ…」
翔「なに、笑ってんだよ!」

翔は顔を真っ赤にしている。
それが可愛いなって思う。

翔「その…兄貴、それに健…ごめん…」

小さい声で翔はそう言った。
オレ達の兄弟の絆が深まった見たいで心が温かかった。

オレと明君は頷いて、笑いあった。
翔は照れくさそうに俯いていた。

健「ってかさ、翔はオレの弟でもあるんだし、オレの事兄さんって呼んでもいいんだよ!」
翔「はっ!? ふざけんなっ!」
健「なっ!」
翔「ってかお前が、オレの事兄さんって呼んでいいぞ」

翔はクールに言い放つ。

健「ええっ……!? オレの方が誕生日早いんですけど~!」
翔「精神年齢の問題だ!」
健「む~!」
明「あはは…」

しばらく翔のツンデレは続きそうだな。




*****

【トランジション 通学路】


翌日…
翔と一緒に学校に向かう。

健「ねえ、翔?」
翔「何?」
健「林間学校一緒に行こうよ!ねっ?」
翔「行かない…」

翔は小さい声でぼそりと言う。

健「え~!行こうよ~!」

せっかく翔が心を開きかけてくれたんだ。
普段ツンツンしてるけど、それはオレ達とどう接していいかわからなかったからで、本気で嫌がっているわけではないんだ。

オレは翔と一緒に行きたい!
もっと仲良くなりたい!


翔「……お前がよくてもお前の友達がオレの事嫌なんだろ…」
健「そんな事ないって……あいつらあの後反省してたし……とにかく翔もオレ達の輪に入れるようにオレも頑張るから! なっ!」
翔「い、いいよ! 健がそうしてくれたとしてもいきなりは無理だし…」

翔は慌ててそう言った。
顔はほんのり火照っている。
照れやで人見知りなんだよな~!

そんな所が可愛いなー。

健「そっか…翔って人見知りだからな~、でもこの機会に仲良くなるチャンスなんだけどな~」
翔「無理だし……それに、仲良くなんなくたって……」

健「ったく……またそんな事言う~」
翔「うっせ……」
健「う~ん……まあ、その内あいつらとは仲良くなれるとは思うけど……急には難しいか…」
翔「とにかく、余計なお節介しなくていいから…」

翔は拗ねながら言う……。
そんな翔はおれよりも子供っぽく見えた。

健「…だったら、オレと一緒に行動しようよ!」
翔「えっ……?」

翔と二人でっていうのも悪くない。
翔と仲良くなるいいチャンスだ!

ツンツンしている翔を笑顔にしたい。
それにいつかオレの事を「お兄ちゃん」って呼ぶようになったら可愛いな~!

健「ねっ! オレと二人だったら翔も大丈夫だろ?」
翔「でも、オレと一緒だとお前がつまんないだろ…」
健「そんな事ないよ! オレは、翔と一緒がいい!」
翔「はあっ…!?」
健「ねっ! だから林間学校行こうよ!」
翔「……オレと仲良くして、あの二人にはぶられるもかもしれないぞ…」
健「それだったら、オレ、はぶられてもいい! 翔がその代わり親友になってよ! 兄弟で親友ってよくない!」
翔「…なっ!?」
健「だから、林間学校いこうよ!」
翔「……ばっかじゃねーの……」

翔はきまずそうにも、頬を染める。

健(か、可愛い…)

翔「ったく……しょ、しょうがねーな!」

ぶっきらぼうに翔は言った。

健「うん! やったー! 楽しみだな~!」
翔「ばーか」



【トランジション 林間学校】


7月…。


林間学校の相部屋は、おれと悠斗と信介のいつもの3人に加えて、つい最近弟になったツンデレの翔も一緒だ。
色々あったけど、翔も林間学校に行く事になってうれしい。



そして林間学校の現地で今オレ達はみんなでアイスを食べているのであった!

オレは抹茶アイス!
悠斗はバナナミルク、信助はメロンミルク!
そして翔はストロベリー!

そのアイス達の味は恐らく、ハー〇ンダッツ級の美味しさを誇るであろう!


健「抹茶アイスうまーい!」
悠斗「僕にも一口頂戴」
信介「オレも~!」

健「しょうがないな~!ほら一口食えよ!」
悠斗「頂きまーす!」
信介「頂きマッシュ!」

悠斗と信介は一口オレの抹茶アイスを口に含む。

悠斗「僕のも食べる?」
健「うん!」
信介「オレもちょうだい!」

みんなでアイスを食べる時、こうしてお互いのアイスを一口食べるのはお決まりだね!
まあ、間接キッス見たいな感じになっちゃうけど、友達同士だから気にしない!

健「うわ~! バナナとメロンうまっ! オレもそれにすればよかったな~!」
悠斗「メロン美味しいねっ!」
信介「だろ~!」

各々のテンションに任せてそんな会話をする中、翔は隣で黙々とストロベリーアイスを食べている。

翔「……」
健「…翔のストロベリーアイスもうまそうだな~」

物欲しそうに翔のストロベリーアイスを見ていると…

翔「…ったく…ほら」
健「おおっ! 有難う!」

翔はそう言ってアイスを差し出してくれる。
そのアイスにおれはかぶりつく。

健「う、うまーい!!」

♪て~ってってて~♪

翔が差し出してくれたアイスは凄くうまかった!
魔女の婆さんが出てくるくらいうまかった。
それに翔がこんな風に接してくれるのが嬉しかった。

それに……翔と間接キッス!

健「……」

胸がきゅんと締め付けられる。
悠斗や信助のアイスを食べる事によってもたらされる間接キッスとはなんか違う。

悠斗と信介の場合は、友情の間接キッスといえるだろう。
でもそれ翔とする間接キッスはなんか違う。

って何考えてるんだよ!
しっかりしろオレ!


翔「…ったく…」
悠斗「美味しそう…翔……できたら僕にも…」
信介「オレも、オレも!」
翔「…わかったよ…ほら…」

翔は照れくさそうにアイスを差し出す。

健(…えっ!?)

翔のその行動にオレは驚いた。

悠斗「美味しい!」
信介「おーまい昆布だね~!」
翔「はいはい……」

健(…)

あの翔が二人にもアイスを上げている!
オレだけにそう言う事をしてくれたんだと思ってたのに…。

そんなもやもやが心の中を駆け巡った。
でも、翔が二人と打ち解けてきていていい事なんだ!

兄としての安心感ともやもやが同時に駆け巡った。




*****

【トランジション キャンプ】

林間学校で「ウキウキハイキング」という名の山登りが終わり、お決まりのごとくにカレー作りをする!

なんで、林間学校といえばカレーなんだろう?
シチューでもいいじゃないか!
お決まり過ぎる!

それか、バーべーキューってのも悪くないと思う!
まあ、経費の問題があるのかもしれないけどね…。


という事で、おれ達のグループもカレー作りに没頭している。

今おれは、人参を切っているのだ!

健「ふふふ‥・」

前に翔とシチューを作った経験もあり、今では人参とか斬る事ができるのだ!

悠斗「おお~! 健、包丁使えるんだね! すごい!」
信介「健、不器用そうなのにな~! 見直した~!」

悠斗と信介はオレを誉めたてる!
もっとほめていいのだぜ!

健「オレの事はパティシエと呼びなさい!」
翔「バーカ!パティシエはケーキ作る奴だろ」
健「同じ料理人じゃん!」
翔「はい、馬鹿」
健「なんだと~! このチビ!」
翔「お前よりかはでかい…」
健「ぬぬぬ~」

翔はクールに玉ねぎを切っている!
翔はあいも変わらず毒舌なのだ!

悠斗「おお~! 翔の包丁さばきすごい!」
翔「こんなの普通だろ」
信介「翔、オレ達なにやればいい?」
翔「じゃあ、お皿、出しといて!」
悠斗「了解!」
信介「う~ん、責任重大だな~!」

翔が指示を出して、オレ達はカレー作りをする。
なんだかんだ言って、翔はおれ達のグループに馴染んでいるようだった。
悠斗や信介もなんだかんだあったけど、根はいいやつらだし人懐っこいだから翔を自然に受け入れている。

カレーはとても旨かった。


*****


あれから、カレーを食べた後、キャンプファイヤーとかをした。
そして、部屋に戻ってお風呂の準備をする。

オレは、リュックから下着や着替えをのろのろと取り出す。
みんなもリュックから下着とかを探っている。

健「……」

ドキドキする…。
これからお風呂だ…。

オレは一応思春期男子だ…。
だから、やっぱり緊張する。

悠斗と信介も口数が少なくなる。
翔は相変わらず無口だ。

さっきまでテンションが高かった雰囲気だったのが今では微妙な雰囲気になっていた。


あの信介さえも静かになっている。
それは信介も恥ずかしいって思っている事実を間接的に表している。

いくら仲のいい友達にも自分の一番恥ずかしい部分…つまり下半身を見られたくない!
オレ達は子供っぽい容姿だけど一応思春期だ……。
って事は下半身が当然成長して来るわけだし……。

そんな成長途上の下半身を見られるのは年頃のおれ達にとっては凄く深刻な問題だ。

周りの目がどうしても気になってしまう。

そもそも性器を何故恥ずかしいと感じるのか?
何故性器を晒す事を嫌がるのか?


誰かが言っていた……。

――性器は自分自身の本性を体現している部分だと

人間は普段理性で生きている。
しかし性器には自分の本能・本性がいやでも現れてしまうのだと。
どんなに理性で取り繕っても、性器を見られる事によって自分の本能・本性を相手に知られてしまう。

だから恥ずかしいのだって。
オレ達の年頃は特に、恋愛とかエッチな事なんて口に出すのも恥ずかしい。


でも本能・本心が思春期のオレ達の身体に変化となって現れる。
毛が生えたり、性器の形が変わったり、睾丸も大きくなったりして厭らしい形に変わって来る。

その性器の形が、自分の本性を現している事実を無意識に感じるから恥ずかしく感じるのかもしれない。

翔「健、まだかよ?」
健「…う、うん…ちょっとまって!」

オレは慌てて翔達の後を追う。
やがて脱衣所に着く…。

脱衣所はすでにクラスメート達でいっぱいだった。
みんな服を脱いだりして、にぎわっていた。

オレ達はのろのろと、服を脱ぎ始める。

恥ずかしいな……。
でもどこか期待している自分もいる。

自分の恥ずかしい部分見られるという不安と逆に仲のいい友達の恥ずかしい部分を見る事ができるという胸のドキドキ…。
両方の心が複雑に絡み合っていた。

自分の下半身は童顔な顔に見合わず多少成長している。
でも、あいつらどうなんだろう…?

あいつらだって、顔はまだまだガキっぽいし……身体は下手したらオレよりも小さいかもしれない。
悠斗と信介とおれの成長の差とか正直興味があった。

ガキっぽい顔に見合わずに生えてんのかな…?
それとも生えてないのかな…?
小さい頃からずっと一緒に遊んできた幼馴染だ……。
凄く気になるし、興味がないといえば嘘になる。

それに…

健(翔のも…)

クールでカッコ可愛い、翔の下半身ってどうなっているんだろう…?

健「…」

翔は1枚1枚服を脱ぐ。
そして綺麗な身体が徐々に露わになる…。

その度に心臓がぎゅっと締め付けられるような感じがする。

健(うわああああっ! どうしよう! 翔達とお風呂かよおおっ!)

お風呂に入るという事実がいよいよ実感となってくる。
緊張と不安と恥ずかしさと興奮が混じり合ったわけのわからない気持ちで混乱してくる。
身体中に熱が帯びる…。

悠斗と信介はタオルを巻いて、各々の下着を降ろす。
オレも同じように周りに自分の一番恥ずかしい部分である性器を見られないようにタオルをあらかじめ巻いて、下着を降ろす。

翔も同じようにトランクスを脱いだ…。
特に翔のガードはがっちりとしていて固い感じがした。

ここに、恥ずかしい部分にタオルを巻いた、全裸なおれ達…。
おれ達4人は腰にタオルを巻いた全裸なんだ…!


健「い、いこうか…?」
信介「お、おう…」
翔「……」
悠斗「ひ、広いよね」
信介「そ、そうだな……」

普段元気な信介もこの時ばかりはぎこちなかった。

オレ達4人は微妙な会話をしながら、恥ずかしいオーラを漂わせつつ中へ入る。
洗い場には多くの生徒が自分の身体を洗っている。

健(……)

お風呂のルールとして初めは身体を洗ってからだから、洗い場が開くのを立って待つ。
オレはただじっとクラスメートが自分の身体を洗う光景を見つめていた。

健(…っ!)

クラスメートの股間が目に入る…。
生えてる…。
そのクラスメートはまだ中2なのにぼーぼーだった!
まあ、こいつは身体もオレ達より大きいし、顔だっておれ達よりも大人って感じだし、ぼーぼーなのも頷ける。

おれは翔や悠斗、信助の顔を見渡す。

―――こいつらはどうなんだろう…?

1つ洗い場が開いて翔はそそくさとその洗い場に腰かける。
そこについ目が行く…。

悠斗「健…向こう3つ開いたよ!」
健「あっ!う、うん…」

少し残念に思う中、悠斗と信介と一緒にその洗い場に腰かける。
並び順は信介が真ん中で、その両隣りにオレと悠斗が座る。
たどたどしくもオレ達は腰に巻いていたタオルを取ってボディソープをそれにつけて洗う。

信介「その…健…悠斗…」

ひそひそ声で信介はオレ達に話しかける。

健「ん……?」
悠斗「なに…?」

オレと悠斗は信介の方に顔を向ける。
勿論、足とお腹をぎりぎりまでくっつけるように寄せて股間が見えないように……。

思春期少年がお風呂で身体を洗う時に股間を見せない為に編み出されたわざと言ってもいいだろう!

名づけて、「猫背チンチン隠し」。
後ろから見ると猫背のように身体が曲がっているからこの名がつけられた!

オレ達は「猫背チンチン隠し」をしながら、信介の方を向く。
信介も勿論、「猫背チンチン隠し」をしている。

信介「あのさ……やっぱ違うと思うんだ……」
信介「オレ、こんな気まずいの耐えられない!」
信介「みんなで見せっ子するぞ!」

信介は意を決したようにそう言い放った!

健「ええっ!?」
悠斗「や、やだよ!信介何言ってんだよ!」

普段穏やかな悠斗いきなりの信介の爆弾発言に声を荒げた。

信介「べ、別にいいだろ……! オレ達幼馴染で親友だろ! それがチンコが恥ずかしくて気まずくなるのは嫌なんだよっ!」
信介「いっそ、お互いに見せちまった方がいいだろ!」

顔を赤らめて信介は言う。

健「で、でも……なぁ……?」
悠斗「う、うん…」

オレと悠斗は顔を赤らめながら顔を見合わせる。
いくら幼馴染でも、自分の一番恥ずかしい部分を見せっ子するなんて……。

信介「恥ずかしいのはわかるけど、でも自分の全てをさらけだしあってこそ、本当の友情って思うんだ!」
信介「オレ達って楽しい時も辛い時も苦しい時も今まで一緒だったろ! どんな事があったって、オレ達はずっと友達だろ?」

悠斗「うん、そうだけど…でもこればかりは恥ずかしいって……」

信介「オレだって恥ずかしいに決まってんだろ! でも、そんな誰にも見せたくないような恥ずかしい部分をさらけ出しあえるのが親友だと思う!」

信介は熱かった。

健「それは、そうかもしれないけど…」

確かに信介の言う事は正論だ。
本当に信頼しあう親友同士だからこそ、全てをさらけだしあうべきなんだ!
いい所も悪い所も、全て分かり合うからこそ……親友なんだ!

でも……いきなり自分の恥ずかしい部分を見せっ子しようって言われても恥ずかしい……。

悠斗「……」
悠斗「そっか、信介の言う通りだよね……!」
健「…ゆ、悠斗……?」
悠斗「いいよ……僕、信介と健になら見せても……」

人一倍友情に熱い信介の発言に心動かされたのか、悠斗は顔を赤らめて言う。

信介「悠斗っ! よく言ったぞ!」
悠斗「うん! 見せっ子しよう?」
健「ええっ…!? ま、まじでっ!?」

信介「健……オレだって…恥ずかしい……お前や悠斗にオレのチンコ見られてどう思われるか考えただけで怖い……」
信介「でも、お前だってそうだろ! 怖いんだろ! オレ達に見られて軽蔑されるんじゃないかとか考えちゃうんだよな!」
健「…っ!!」

そうだ…
信介だって怖いんだ!
悠斗だって怖いんだ!
オレとおなじなんだ…。

仲のいい友達にチンコを見られて、それでどう思われるかが不安なんだ!
でかいとか、やらしいチンコとか……
剥けてるとか剥けてないとか……
ガキっぽい顔して意外に毛が生えてるとか……

そんな風に思われるのが怖かったんだ!

健「う、うん…そうだよ…オレ、悠斗や信介に見られるの恥ずかしいし、見られた後どう思われるのか怖いよ……」

信介「心配すんな! たとえ健や悠斗がオレよりも大人になっていても、逆にオレの方が先に大人になっていてもオレ達の友情は変わらない!」
健「そっか…そうだよな! ちょっと恥ずかしいけどお前らにだったら見せてもいいよ!」
悠斗「うん、僕も恥ずかしいけど、みんなも恥ずかしいんだもんね!」

恥ずかしい所をも晒しあってこそ、本当の友情!

オレ達の友情はどんな事があっても変わらない!
どんなにチンコが変わっても!
どっちが先に大人になっていたとしても!

オレはこいつらをどうして信じる事ができなかったんだ!
小さい頃からずっと親友でいるのに!

こいつらにだったら見せてもいい!!


信介はオレ達に立つように促す。

信介「よーし! って事で見せっ子しよう!」
健「ああ……」
信介「せーので、タオルはずすぞ! 覚悟はいいか?」
悠斗「うん……覚悟はできてる……」
健「うん…オレ達の友情の証を!」

健・悠斗・信介「「「せーのっ!」」」

そのかけ声と同時に、オレ達はタオルを離す!
その瞬間、今まで自分以外に見せた事のなかった、一番恥ずかしい部分が露わになった!!

見せっ子


健「…」
悠斗「…」
信介「…」

お互いの性器をじっと見る。
オレ達3人共、顔は真っ赤だ…。

信介「うわぁ……健も悠斗も、やっぱガキの頃とは違うよな……」
健「だ、だな……」
信介「悠斗も健もそんな可愛い顔して生えてるんだな…」
健「そういう信介だって……生えてるじゃん…」
悠斗「信介…大きいね……剥けてるし…」
信介「ああ…でも悠斗だってでかいだろ、そんな大人しい顔してさ……」
悠斗「う、うん……でも信介ほどじゃないよ……」
信介「でも健も意外なチンコだよな」
健「…な、なにがだよ…」
信介「健も少し剥けてるなんて…なんか意外…」
健「そうかな……?」
信介「ってか……一番生えてるの意外に悠斗だよな」
悠斗「そ、そうかな……? は、恥ずかしいよ……」

ドキドキさせながら、思い思いの感想を述べあう。

子供っぽい身体に、子供っぽい顔…
それに相反して、大人になろうとしている性器…。

子供と大人の間でせめぎあっている信介と悠斗の身体は凄く厭らしく感じて内心興奮していた。

翔「お前らさっきからなにやってんの?」
健「あっ、翔」

振り返ると呆れた顔でタオルを腰にまいた状態で翔はオレ達を見ていた。

悠斗「あっ! 翔、僕達今友情の証として見せっ子してたんだよ!」
信介「翔も、友情の証として一緒に見せっ子しようぜ!」

翔「はぁ…?」

翔は更に呆れた顔をしながらため息をつく。

翔「なにやってんのかなって思ってたら、お前らバカなの?」

健「なっ! バカとはなんだよ! これは友情の証なんだぞ!」
信介「そうだぞ! 恥ずかしい部分を晒しあう事で更にオレ達の友情は深まるという大切な儀式なんだ!」

翔「…あっそ…」

そう言って、翔は湯船に向かって行った。

信介「ああっ! お、おい、待てよっ!」

急いでおれ達は翔の後を追う。

健「翔、まってよ!一緒に行こうよ!」

翔「お前らバカだから付き合ってらんねー」

信介「ってか翔! お前だけだぞ! チンコ見せてないのは! ほら、オレ達せっかく友達になったんだし! 見せろよ!」
悠斗「そうだよ! 僕だって頑張って見せたんだよっ!」

情熱をもって信介と悠斗は翔を説得する。

翔「いやだって言ってんだろ! バーカ!」

翔は本気で拒絶する。

翔は露天風呂に浸かるべくオレ達に見えないように後ろをむく。
そして、腰巻タオルを取る。
その瞬間翔のお尻が露わになる。

健「…っ!!」

オレの心臓に衝撃が走る!!

信介「いまだっ!」
悠斗「翔、逃がさないよっ!」

悠斗と信介は翔の下半身側がある所に移動して、チンコを見ようと動きだすが……

翔「来たら!!殺すっ!」

翔は二人が動きだす瞬間に、殺気を放つ!

悠斗「……うっ!」
信介「くそっ……手ごわい奴め…」

翔「ふん…バーカ!」

翔はそのまま湯船に浸かる。
ちなみにお湯はミルク色だからお湯からは下半身は透けて見えない!

これで、はっきりした…。
翔の絶対に下半身を見せないという凄まじい執念が……!


悠斗「はぁ…恥ずかしいのはわかるけど、僕達くらいには見せてくれたっていいじゃんね……せっかく友達になったんだし……」
信介「はぁ、正直いうと、翔のチンコ興味あったんだけどな~」
健「…もう勘弁してやれよ……!」

オレだって、正直興味ある。
でも、本気で恥ずかしがって拒絶する翔に友情の証として無理に見せっ子しようなんて言えるわけがない。


翔もオレと同じ思春期男子のはず…。

積極的に友達と馴染む事ができない翔にとって、素直になれないツンデレな翔にとっては下半身を他人に晒す事なんてできるはずがない。
翔だからこそ、翔の性格上一番恥ずかしい部分を晒す事に人一倍抵抗があるはずだ!

翔は真面目で、優等生だ。
だからこそ、自分の本能・本心が直に現れてしまっている性器を見られる事を何よりも恐れ、恥ずかしいと思っているのかもしれない!


健(……でも翔の見て見たいな~)

悠斗「…健、お前ぼーとしてるよ? 大丈夫……?」
健「う、うん…大丈夫大丈夫…あはは…」

バシャッ!

翔は後ろを向いて立ち上がる。
お尻が見える。
そして、翔は腰巻タオルを下半身にすばやく巻く。

悠斗「あれ、翔上がるの……?」
翔「うん、上がる…」
信介「はやっ!」

翔はいそいそと湯船から上がって出口に歩いて行く。

健「オ、オレも上がる!」

オレも翔を追いかけるように湯船から出た。

悠斗「あ、待ってよ!僕達も上がるって!」

悠斗と信介もオレを追って脱衣所に入った。

翔「別にオレに合わせなくても良かったのに…」

オレの隣で着替える翔はぶすっとしながら不満気にそう言う。

健「あはは…まあオレもそろそろ出ようかなって思ってたから…」

信介「早く着替えて、対戦しようぜ!」
悠斗「じゃあ、ロケモンにしない?」
信介「おっけー! オレ強くなったんだぜ~!」

オレ達は着替える。
翔は絶対に股間を見せないように、警戒しながら着替える。

信介「はぁ…ってかさ、結局翔の見るのは無理そうだな……」
悠斗「そうだね……」

翔に聞こえない声で悠斗はぼそぼそと呟く…。

オレも正直残念な気持ちだ。
翔がそれほど恥ずかしがるその部分がどんな風になっているのか…。

警戒されればされるほど、見たいという好奇心が強くなってしまう!

可愛い顔して生えているのだろうか?
あんな可愛い顔して剥けているのだろうか?
ムキになって頑なにオレ達に見せようとしない翔の性器はどんな形をしているのだろうか?

普段クールで頭のいい優等生の性器はどうなっているのだろうか?
エロい事に無縁そうな翔の性器はどうなっているのだろうか?

性器には本性・本能が現れると言う!
翔の本心、本性を知りたいという好奇心が強く湧いてしまう!

そんな邪な考えが脳裏に過る。

健(オレ…なに、そんなやばい事考えちゃってるんだよ~!)

そんな事を考えている瞬間だった!
その衝撃的瞬間はふとした拍子に起った!

サッ!

翔がトランクスを履こうとした瞬間―――!!
翔の腰に巻いていたタオルがはずれて…床に…!!

翔「…っ!?」

翔はその瞬間、クールな表情から、しまったというような慌てた表情に変化する。

お風呂事件


健・悠斗・信介「「「……っ!!!」」」

そのタオルが落ちる瞬間、スローモーションのようだった!
悠斗と信介の会話も止まった!

まさに、オレ達4人の時間だけが止まっていた!!

オレ達3人の目に飛び込んで来たのは…まぎれもなく翔の股間だった!!
あまりにも唐突だった!

翔は絶対に見せないようにとガードが人一倍固かった!
だから、こんなタオルを落とすというミスをするなんて、誰も思わなかったに違いない!!

そんな翔の股間!

オレの頭は真っ白だった!
衝撃が走った!


健「……」

いきなり飛び込んで来た、翔の股間!!

それは、大きかった。
毛も生えていて、その量はオレと同じくらいだ!

だけど…おれ達3人の性器と翔の性器の決定的に違う所があった!

それは性器の大きさ、形だった!!

翔は全部剥けていた!

オレ達3人よりもとても大きく、亀頭は大きく綺麗なピンク色をしていた。
その綺麗で大きな性器…
ピンク色に輝く大きく膨らんだ亀頭…

その性器は見る者を発情させるくらい、艶めかしく、厭らしいものだった!

幼い顔に見合わない、そんな翔の性器…!!
おれ、悠斗、信助3人よりも凄い性器!!

そんな翔の性器を認識した途端、心臓が早く動き出す。
火照った顔が更に火照って来るのを感じる。

翔「…くっ!!」

翔は慌てて、もの凄いスピードでタオルをとって、腰に巻きなおす。
おれ達はその様子を見守る。

どうやら悠斗や信助もあまりの凄い性器に衝撃を受けているようだった。


翔「…っ! お、お前らっ! 何見てんだよっ!ふざけんなよっ!」

翔は真っ赤になってオレ達に向かって怒鳴る!
翔は動揺しているのか、一方的にキレ出した!

悠斗「い、いや…見てないよ……? ねっ……?」
信介「だ、だよな…ははは……」
健「あはははは…」

お風呂事件3


オレ達3人は苦笑いを浮かべる。

翔「嘘つけっ!絶対見ただろ!この変態っ!」

その瞬間―――

パタッ!

お風呂事件4


健「あっ…」
悠斗「…」
信介「…」

なんと、またもや、翔の腰に巻いていたタオルが床に落ちてしまった!

翔の、大きな性器、その大きさをより厭らしく引き立たせる、陰毛…!
そして、ピンク色に輝く大きな亀頭が再び姿を現す…!!

翔の誰にも見せたくない恥ずかしい部分!
翔の本性が現れた部分!

翔「く…くっそおおおっ!」

翔はそう叫びながら、投げやりに乱暴に服に着替える。
その翔は、あんな凄い性器を持っていたとは思えない程、今にも泣きそうな幼い表情だった!

そのギャップが凄く厭らしく感じた!

服を着てその場にそそくさと出て行った!

ぽかんと立ちすくむ残されたオレ達3人……。

絶対に見てはいけないものを見てしまったという背徳感が込みあがる!
それと同時に、身体中が甘く疼く…。

健(…す、すごかった)

一瞬の出来事だったのかもしれないけど、それはおれの脳内に深く強く刻みこまれた!

悠斗「怒っていっちゃったね……」
健「う、うん…」
信介「今年一番の衝撃だった…」
悠斗「ズル剥けだったね……」
信介「うん、それに超でかかった…」
信介「なあ、健、翔って意外にむっつり?」
健「知らないって……」
悠斗「その、ごめん…」
信介「この事はオレ達だけの秘密にしとこうぜ……?」
健「そうだな……」

この衝撃的な出来事は一生オレ達は忘れる事はないだろう…!


【トランジション 布団】



消灯時間になり、皆が布団に入る。
しかし、こういう友達同士で泊まるこういう学校行事はテンションが上がって中々寝付けないものである!

しかも友達同士で夜話す話題と言えばやはり恋愛話やエロい話に必然的になるのは思春期男子のセオリーである!

おれ達のグループも比較的幼い顔だちで恋愛には無縁と思えるが例外ではない。

信介「なあ、お前らさクラスで気になる女子っている?」
健「なんだよ、いきなり」
信介「いやさ、こういう話お前らとした事なかったなって思って…」

そう、オレや悠斗・信介の間で今まで誰が好きとかそう言う話はした事がなかった。
そしてエロ話もオレ達の間では全くしなかった。

そもそも今日のお風呂での友情の見せ合いっこが初めてだったし…。

健「そう言えばこういう話題って初めてだよな」
信介「オレはお前らがお子様だからこういう話は振らないように遠慮してた」
健「信介だってガキのくせによく言うよ」
悠斗「あはは……僕はこういう話は少し興味あるな」
健「ふ~ん……悠斗でもそういう話興味あるんだ~」

いつも一緒にいる友達の意外な一面を垣間見た思いだ。

信介「へへへ……オレもめっちゃあるぜ~! 実を言うとエロい話とかもさっ!」
信介「で、気になる女子とかいる?」

悠斗「う~ん…?山中さんとか可愛くない……?」
信介「お前ガキだな! 山中って胸全然ねーじゃん!」
悠斗「そうだけどさ、そこらの女子よりも可愛いくない……?」

信介「可愛いっていうか、童顔じゃん!まあ、童顔同士悠斗にはぴったりかもな!」
悠斗「うわっ…上から目線…そういう信介は……?」

信介「オレか……? んっと、そうだな~新井とかよくない? 胸もでかいし、そこそこ可愛いし!」
悠斗「あはは……確かにいいかもね……」
健「ふ~ん……」

こいつらなんだかんだ言ってそういう事考えたりするんだ。
長年一緒にいる親友達もそれなりに成長している事を実感とした。

悠斗「健はどうなの?」
健「えっ!? オレ……?」
信介「へへ、気になる女子いねーの?」

健「……」

改めて言われると……気になる女子なんて思い浮かばなかった。


健「お、オレは……いないかな……?」
信介「へへ……とぼけちゃって~ 薄情しろよ~! オレ達も言ったんだから~」

そう言って信介はオレを後ろから抱きしめてヘッドロックをされる。

健「うわ~! ギブギブ!」
信介「白状しろよ~! 気になる奴一人やふたりいんだろ~?」

その時オレは……

【選択肢】

・翔の顔が胸に浮かんだ。(翔ルート)
・明君の顔が胸に浮かんだ。(明君ルート)
・信介の顔が胸に浮かんだ。(信介ルート)
・悠斗の顔が胸に浮かんだ。(悠斗ルート)


健「……」

健(って、オレ何考えてるんだよ~!)

信介「お前、顔赤いぞ~!」
信介「誰思い浮かべてたんだよ~!」
健「だ、だれでもいいだろっ!」
悠斗「白状しちゃいなよ~!」

翔「うっさい! 寝れないだろっ!」

健「あっ……」
信介「あっ……ごめん……」

信介はオレを解放する。
正直助かった。
これ以上追及されても困るだけだ。

悠斗「あはは……怒られちゃったね……」
信介「ったく……盛り上がってたのにな~」
健「とにかく、ゲームでもしようぜ」
信介「そうだな……」


そんなこんなの林間学校だった。
この林間学校を機にS3だったオレ達は翔も加わりS4になった事は言うまでもないだろう!





こんちんちんは~(*^^)v
現在「思春期ショタ家族」完結記念にゲームを作っております。

内容は小説の内容からかなり変わって行く予定です(^_^)v
今回の小説は、ゲーム版に掲載予定です。

前よりもいい感じになっていると思います(^_^)v
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[ 2017年08月01日 21:11 ] カテゴリ:自作ショタ小説 | TB(0) | CM(0)
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主に二次元思春期可愛い系少年の作品の感想や自作小説を取り扱います!
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理解のない方・荒らし、18歳未満の方は入室禁止です!
また、このブログの観覧は全て自己責任でお願いします。このブログをご覧になってあらゆる不都合が起ったとしても一切責任は取りません。

あと、嫌がらせなどの人の感情を逆なでするようなコメント等は即刻削除し、入室は一切禁止します。

初めての方は、ご挨拶・リンクの記事全ての必読お願いします。
それであいそうなら宜しくお願いします<(_ _)>

文才ありませんが宜しくです!!
またSAIで絵をたまに描いたりしているのでアドバイス等ありましたらよろしくお願いします!
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